昔に比べてジェンダーに対する意識が変わってきている
最近は昔に比べてジェンダーに対する意識が変わってきたのかなと、感じる機会が増えています。特にテレビに出ているタレントで例えば、マツコ・デラックスさんやIKKOさん、ミッツ・マングローブさんなどLGBTQをカミングアウトしている方たちが、多くメディアに露出している姿を見ると頭の回転が速い方が多いからか、いろいろなお話が飛び出すので、ついついチェックしてしまいます。
LGBTQに関しては人によって解釈が違い、まだまだ日本国内でもあまり言葉自体が浸透していない部分もありますので、今回深くは掘り下げません。
ですが、今回紹介するお話は、こういったLGBTQをカミングアウトしているタレントさんの一人、ナジャ・グランディーバさんのとある発言から。この方の発言がニュースになっており、読んでみたところ深く考えさせられたので、ご紹介したいと思います。
ナジャ・グランディーバさんはとても機知に富んでいるタレントさんの一人です。そんなナジャ・グランディーバさんが今回話題にされていたのは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の前会長で、元総理大臣でもある森喜朗さんの女性軽視ともとれる「女性が多い会議は時間がかかる」という発言に対する謝罪とその後の行動についてでした。
森喜朗さんは発言について謝罪をして辞任を表明したのですが、それに対してナジャ・グランディーバさんは「辞任しかなかったのかな」と話したそうです。確かに何かあると責任を取って辞任といいますが、その後のことを考えるとただ辞任するというのは、責任に対してどうなのかなと疑問を感じるところもあり、一つ考えさせられました。
ですが、さらに心に響いたのがその後の森喜朗さんの謝罪時に使ったという、とある言葉についてです。森喜朗さんは謝罪の時に「男と女があって、両性の人もいますけどね」という表現をされたそうです。あまりLGBTQに精通していないと、ただ何となく聞き流してしまいそうに感じる文章ですが、ナジャ・グランディーバさんはこの言葉を聞いて過去にお店で働いていた時の自分の体験を思い出したそうです。
その体験というのは、接客をしていた時に森喜朗さんと同じぐらいの年代の方が、ナジャ・グランディーバさんに向かって「自分は哺乳類だけど、お前たちは両生類だな」といったという体験です。部外者目線で考えると、気づきにくいのですが当事者からしたら、からかいにも聞こえる言葉です。
きっと当時は接客の場でしたし誰もそういったことに対して、傷ついた顔はしなかった可能性があるので、おっしゃった本人も冗談で言ったつもりだからという軽い気持ちで言葉を発したのかもしれません。ですが、逆の立場からすると傷つく言葉である可能性が十分にあります。
ナジャ・グランディーバさんがあえて、その時にお話しした相手が森喜朗さんと同年代の人と表現したのは、LGBTQへの理解がある若い年代に近づくほど、こういった発言をしてしまう人が減っているのを示唆しているのかなとも考えられます。
相手の立場に立ってみないとわからないことは、沢山あります。想像で相手の気持ちを考えることできますが、あくまで机上の空論ですので実際に体験している人の経験を知ることができるわけではありません。これは会社の経営や税理、財務などでも同じです。
想像で語ることは簡単ですが、やはり実際の業務になると実績や経験があるほうが、多くの物事をスムーズにこなせます。だからこそサポートをする税理士も経験豊富な事務所へ頼んでみませんか。
志賀英孝税理士事務所は、経験と実績があるだけでなくできるだけクライアント様の立場に立って、全力で必要なサポートをさせていただきます。また税務などだけでなく相続関連のサポートもさせていただいていますので、お悩みがある方はお気軽にご相談ください。