お年玉にも変化の波が。
昨年は新型コロナウイルスによって生活様式だけでなく仕事のスタイルや、税制などいろいろなものが動く一年でしたね。年明けは親戚ともなかなか住んでいる場所の影響もあって集まることが出来ないという人も多くいると思いますが、それ以上に気になるのが日本特有のお正月の文化、お年玉です。
お年玉というと、お正月に直接親戚などにあいさつに回ったときに、子供がポチ袋に入っているお金をもらう、子供にとってはクリスマスと並ぶくらいに大きい行事です。家庭ごとに子供にあげるお年玉の額も違いますし、親戚の数によっても総額が変わるので、小さいころ学校で子供同士いくらもらったかを報告しあったりしたという人もいるのではないのでしょうか。
そんなお年玉ですが、最近では年末だけでなくお盆の時期にもお年玉のようにお金をあげるお盆玉という文化も、一部では行っているという話を聞いたことがあります。何となく、お年玉は1年に一回だからいいのかなと、こういう話を聞くと思ってしまいますね。
さて、お年玉ですが先ほど紹介した通り本来なら、お正月にあいさつに行ったときに直接もらうものなのですが、コロナ禍によって今年は親戚の集まりもなくなったという人も多いと思います。そんななか、お年玉をキャッシュレスにしてもらおうと相談する人もいるようで、キャッシュレス文化になじみのない年配の人が戸惑っているというニュースがピックアップされていました。確かにクレジットカードなどの決済やネットショッピングもなかなか難しい年配の方からしてみたら様々な送金方法があってスマートフォンありきのキャッシュレスでお年玉を送金してほしいというのは、なかなかいきなりにしてハードルが高いのではと感じてしまいます。
更に紹介されている内容でびっくりしたのが、お年玉をもらう側の人がお年玉をくれる相手に対してキャッシュレスにしてくれといっているというもの。そもそも、お年玉を上げるというのは当たり前のようですが、特別なことでもあるということを忘れてはいけないと思います。上げる側の気持ちがあってこそ成り立つものに対して、もらう側がいろいろ指定するというのはなんだか本来のお年玉とはかけ離れてきているのかな…と深く考えさせられてしまうような印象でした。
記事の中では実際に行ったアンケートの結果も出しており、お年玉のキャッシュレス化についてどう思うかという問いに対してはどちらかというといいと思うという人は全体の訳25%しかいなかったので、無理してキャッシュレス化する必要もないのかもしれないという印象でした。
そもそも、今年は飲食店を中心に経営が苦しいというところも多い中で、お年玉という文化を無理してでも続けようとするのはかえって時代錯誤な形になってしまうという印象なのかもしれませんね。子供のことを考えると…という気持ちもありますが、今は各々の生活を優先していくことも大切です。記事の中でも、キャッシュレス化に困ったおばあさんは、孫に次に来る時までに貯金しておくよと伝えているのを見て、なるほどこういう方法もあるんだなと思いました。
今年はコロナウイルスによる健康面のイレギュラーだけでなく、経済面でのイレギュラーも多く発生しており、支援が必要な企業も増えていると思います。志賀暎功税理士事務所では経営革新等支援機関に認定されており中小企業への支援にも特化しているので、財務で困っていることや悩みがありましたらお気軽に御相談ください。経営計画の作り方やコスト削減など、幅広い方面からサポートいたします。